嵐の伝令がモダンに降り立った日

テーロス還魂記の解禁とともに、あるコンボデッキがモダンで産声を上げた。嵐の伝令シュートである。爽快感があって楽しいロマンデッキでありながら、決める難易度はそれほど高くない。これから研究が進むことを願い、調整の記録を残していく。
目次
手札の管理が大切
墓地肥し手段の選択にかかわる問題である。
このデッキは、墓地利用デッキでありながら、フィニッシャーである嵐の伝令/Storm Heraldか発掘/Unearthのどちらかを手札から唱えなければならないという制約が存在する。加えて、墓地に落ちるべきオーラが何枚も手札に来ると唱えることすらできず、完全に動きが止まってしまう。そのため、安堵の再会/Cathartic Reunion、胸躍る可能性/Thrill of Possibility、谷の商人/Merchant of the Valeなど、手札の調整を兼ねた墓地肥し手段を優先的に選択する必要がある。
パワー+トランプルが最優先
オーラの選択にかかわる問題である。
パワー、トランプル、ブロッカーの排除と3拍子そろったエルドラージの徴兵/Eldrazi Conscriptionはが最優先なのは言うまでもないが、それ以外でも殺意を込めてパワーの数字を上げることを優先したい。二段攻撃や感染は重なっても意味がない上、オーバーキル感があるため枚数を抑える。現在は、エルドラージの徴兵4枚、驚異的成長/Prodigious Growth2枚、熟達した戦い/Battle Mastery2枚に落ち着いている。驚異的成長と熟達した闘いは、重ね引きしたくないが1枚ずつそろうと20点に到達するので、枚数を分ければ使用に堪える。感染はブロックされたときに通るダメージが小さくなるほか、ショックやフェッチのダメージも活用できないため二段攻撃より優先度を下げている。
外科的摘出撃たれると詰む
二の矢として考えていた再拘束/Retetherは4枚土地が並ばずにとても唱えられない。何かいい対策がないだろうか。
サイドは固まっていない
墓地対策の置物を割る自然の要求/Nature’s Claim、安堵の再会等をカウンターされると死ぬので夏の帳/Veil of Summer、置物以外の墓地対策を落とすための思考囲い/Thoughtseizeくらいしか思いつかない。というか、あんまりサイドを入れ替えすぎるとそもそも回らなくなる。あとは墓地対策でも積んでおくか。
デッキリスト:嵐の伝令シュート
土地:19
4 血の墓所/Blood Crypt
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
1 山/Mountain
2 草むした墓/Overgrown Tomb
2 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
2 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
クリーチャー:16
4 谷の商人/Merchant of the Vale
4 ゴルガリの凶漢/Golgari Thug
4 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
4 嵐の伝令/Storm Herald
スペル:25
4 発掘/Unearth
4 安堵の再会/Cathartic Reunion
3 暗黒破/Darkblast
4 胸躍る可能性/Thrill of Possibility
2 熟達した戦い/Battle Mastery
2 防護の泡/Protective Bubble
2 驚異的成長/Prodigious Growth
4 エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription
サイドボード:15
4 思考囲い/Thoughtseize
4 自然の要求/Nature’s Claim
4 夏の帳/Veil of Summer
3 虚空の力線/Leyline of the Void