オリジナルデッキを作ろう

あなたは、使うデッキを自分で作っていますか?
カードに愛着が持てて、環境の勉強にもなるのがオリジナルデッキ構築。MTGをやるなら、デッキ構築も楽しみたいですよね。
この記事では、私が先日構築した「嵐の伝令シュート」を例に、デッキ構築の手順を紹介します。
「デッキを作ってみたいけど難しそう…」と思っている方のお役に立てれば幸いです。
目次
STEP1:最初の1枚を選ぶ

まずは、デッキを作ってみたいと思える、心躍るカードを探しましょう。複数枚の組み合わせになっても構いません。
「このカードを使ってみたい」という意志が、調整をやり遂げるの原動力となります。最初は妥協せずに至極の1枚を選んでください。
また、そのカードを選ぶべき理由も考えましょう。そのカードの長所は?そのカードにしかできないことは?それがデッキの核になります。
私の場合
テーロス還魂記のプレビューで、嵐の伝令に一目惚れしました。「3マナという軽さ」「1枚かつ一撃で勝負を勝てるパワー」が魅力的でした。
STEP2:勝ち方を決める

次はデッキコンセプトを決めましょう。要するに勝ち方です。
最初の1枚を軸に、デッキ全体の方向性をそろえることが重要です。
最初の1枚とコンセプトの組み合わせ例
- 軽くてライフを削れるカード…低マナ域にカードを集めた高速デッキ
- アドバンテージを得られるカード…1対1交換を繰り返し、枚数差で押し切るデッキ
- 軽い妨害カード…序盤は相手を足止めしながら強いカードを通すデッキ
- 重いけど出したら勝てるカード…踏み倒しやマナ加速で切り札を出すデッキ
私の場合
軽さと一撃のパワーを活かすため、素早く墓地を整えて嵐の伝令を着地させるコンボデッキにしようと考えました。
一緒に使うオーラの選定までは、この段階でやってますね。
STEP3:似たデッキをまねる

コンセプトを決めたら、採用するカードを決めていきます。
重要なのは、1から自分で考えないことです。世の中に優秀な人が作ったデッキがたくさんあるので、ガンガンアイデアを借りましょう。
特に共通の色を使っているデッキや、自分のデッキと同じ戦い方をするデッキはくまなくチェックしてください。
この段階では、闇雲に他の人からアドバイスをもらうより、参考資料をたくさん見る方が効率が良いと思います。
デッキを探すのに役に立つサイト
私の場合
嵐の伝令とオーラ以外は、墓地利用デッキであるドレッジとクラブヴァインを参考にしました。初期段階は、8割くらいドレッジのパクリです。
STEP4:バランスを整える

ある程度枠が埋まったあとにやることは3つです。
STEP4-1 メインデッキの動きをみる
実際にデッキを回し、プラン通りに動けるか確かめます。メインの動きが優先なので、サイドボードはほっといても大丈夫です。
一人回しには、TeamY’sにデッキ登録すれば使える「デッキテスター」という機能が便利です。
- 同一ターンに使いたいカードが競合する…マナカーブが偏っている
- ゲームが終わったとき手札が余っている…呪文が重すぎ or 土地が少なすぎ
- 決める前に攻め手が切れる…呪文が軽すぎ or パワーが足りない
STEP4-2 マナベースに関する晴れる屋の記事を読む
この記事は100回読んでください
ある役割のカードを○ターン目までに△枚引くために入れるべき枚数がまとまっていて、デッキ調整のあらゆる局面で応用できます。
注目したいのが、6ターン目に1枚引くために必要な枚数が「6」であるところ。必ず引きたいカードは、4枚採用しても足りないということです。
デッキの安定感を高めるためには、デッキに採用するカードの役割をある程度揃えることが必要だということをよく覚えておいてください。
私の場合
ドレッジ型の墓地肥しプランでは3種類のカードが手札に必要で、動きが安定しませんでした。
クラブヴァイン型を試したところ、カードの役割が2種類に減って安定するようになりました。
STEP4-3 動きの悪いカードを入れ替える
期待通りに動かないカードを入れ替えるときは、Wisdom Guildのカード検索を使えば似た効果のカードを調べるのに便利です。
STEP5:負け方を分析する

ここからは、どんどん対戦して結果を記録しましょう。負けたゲームのデータがたまったら、傾向を分析して調整を進めます。
記録するポイント
- 相手のデッキ
- 負けた原因
- 使わなかったカードと効かなかったカード
- 欲しかったけど引けなかったカード
- 使われて嫌だったカード
私の場合
弱点である墓地対策・ハンデス・打消しへの対抗策と、別の勝ち手段をひたすら探していました。
- 弱点への対抗策…同じ色のコンボデッキであるアドグレイスのサイドをまねる。
- 別の勝ち手段…ライブラリーアウトやタッサの神託者をサブプランに。
STEP6:人目に晒す
自分一人の知識やひらめきには限界があります。その壁を超える唯一の手段は、デッキリストを公開して人からアドバイスをもらうことです。
この段階になれば、悩みもある程度明確になっているはずなので、困っていることをできるだけ具体的に書いてください。
Twitter、ブログ、TeamY’S等、デッキを人目に晒す方法はいくらでもあるので、積極的に情報発信して人類の叡智を結集させましょう!
私の場合
天敵である外科的摘出の対抗策に困っていたところ、Twitterでとんでもなく有能なアドバイスをいただきました。
このデッキを作っていて一番うれしい瞬間でした。このアドバイスのおかげで、デッキをを完成させることができたと感謝しています。
おわりに:それで、あなたの1枚は?
デッキ構築の手順を紹介しました。
どうでしたか?難しそうですか?最初はうまくいかないと思いますが、うまくいった時の達成感は大きいので、色々試してみてください。
また、デッキ構築のやり方についてもアドバイスをいただけると大変ありがたいです!便利ツールなどをご存知の方はぜひ教えてください。
それでは早速、最初の1枚を探しに行きましょう。もうすぐイコリアのプレビューも始まるので、そこで品定めしてみるのもいいですね。
この記事を読んだあなたが、最高の1枚に出会えますように。