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白単ヘイトベアーのアップデート

白単ヘイトベアーを学ぶ

ゼンディカーの夜明けでスカイクレイブの亡霊を獲得したことで、白単ヘイトベアーの戦闘スタイルは大きく変わりました。それに伴い個々のカード評価も変わっているため、新基準をアップデートしておきましょう。

はじめに:速度重視からカードパワー重視に

これまでの白単ヘイトベアーは、モダンのパワーカード達を相手に終盤戦を戦い抜く力がなかったため、序盤でつまずかせた相手が追い付いてくる前に早期決着を図る必要があり、カードパワーを多少妥協してでも展開力や打撃性能を優先したカード選択をしていました。

しかし、スカイクレイブの亡霊というアドバンテージの取れる万能除去付きクリーチャーを獲得したことにより、ロングゲームも意識した、カードパワー重視の選択を許容できるようになったのです。

個別カードの評価

カテゴリーごとに、新旧の基準で変わったポイントをまとめた後に個別カード評価の変更点を紹介します。

カード名の後ろについている記号は新基準での優先度を表しています。

◎:4枚必須級の固定パーツ
○:フリースペースだが優先度が高いカード
△:優先度は低いが勝ちたい相手や環境次第で入るカード
×:弱いもしくはデッキに合わないカード

序盤の妨害役

デッキの生命線であり、枚数はほとんど変わっていません。定番パーツはコスト・能力共に優秀で、これまではなかなか代替が見つからなかったのですが、ゼンディカーの夜明けでスカイクレイブの亡霊と共に強力なルーキーを獲得し、若干の入れ替わりがありました。

レオニンの裁き人、スレイベンの守護者、サリア:◎

軽量ながら相手の動きを強烈に妨害できるため、新基準においてもデッキの最重要カードです。

エメリアのアルコン:○

エメリアのアルコン

ゼンディカーの夜明けで獲得した新戦力。異端聖戦士、サリアとの比較になります。先制攻撃より飛行の方が汎用性が高いですし、クリーチャーを寝かせるよりも呪文の使用回数を縛る方が刺さる相手が広いため、2枚程度あったサリアの枠にそのまま入れ替わります。

1つ目の能力はお互いに影響がありますが、こちらは霊気の薬瓶で展開可能ですし、以前ほど早期決着を志向しなくてよくなったためあまり痛手にならないと思われます。

異端聖戦士、サリア:△

異端聖戦士、サリア

より広範囲に刺さるエメリアのアルコンが登場したことで優先度が下がりました。能力はどちらも赤系の高速アグロに有効ですが、エメリアのアルコンも呪文の回数を縛る能力を持つ上にタフネスも3あるため、高速デッキに対してもそこまで大きなアドバンテージはなさそうです。

中盤以降の戦闘員

新旧基準の差が顕著に出るのがこの枠です。以前はアドバンテージの量や質よりも殴りきるための速度を重視していましたが、現在は速度にとらわれることなくパワーカードを採用できるようになりました。

スカイクレイブの亡霊:◎

スカイクレイブの亡霊

白単ヘイトベアーの価値観を変えた張本人。このカードのおかげで、白単ヘイトベアーは長期戦も視野に入れたより柔軟な戦い方が選べるようになりました。

モダンにおいて対象の制限はないに等しく、アドバンテージまで得られる万能除去です。除去されても対象が戻ってこない点は本当に強く、代わりに与えるトークンも、飛行や火と氷の剣で容易に回避できるこのデッキではほとんど問題になりません。

ETB能力と戦場を離れたときの能力が別に書いてあるため、ETB能力の解決前に戦場を離れるとトークンすら戻ってきません。狙いすぎて動きが悪くなるのはよくありませんが、霊気の薬瓶とちらつき鬼火を使って意図的に発生させるテクニックは覚えておきたいところ。

石鍛冶の神秘家+装備品:◎

石鍛冶の神秘家

白最強カードながら長期戦を避けたいという理由で使われていませんでしたが、新基準では必須です。

序盤からマスト除去クリーチャーを連打し、消耗戦の後にフィニッシャーとして使う使い方が基本になると思われます。最初単独で突破を試みた後、残った装備品で後続を強化して攻め続ける使い方も有効です。

レオニンの裁き人と噛み合わせが悪いことだけは注意が必要です。

ちらつき鬼火:◎

ちらつき鬼火

パワー3、飛行、アドバンテージの取りやすい明滅能力。新基準でも使い勝手の良いカードです。

刃の接合者:△

刃の接合者

以前は、マナや時間をかけずに戦力を追加できるETB能力がコンセプトとがっちり噛み合っていたために必須のエースでしたが、速度を追いかけなくてよくなった今は若干優先度が下がってしまいました。

新基準でも決して弱いカードではないのですが、展開力や速度を重視したい状況が再び訪れない限りは、枠が用意できないというのが率直な評価です。

修復の天使:×

修復の天使

サイズの大きさや自前の瞬速は魅力的ですが、フィニッシャーが刃の接合者から石鍛冶の神秘家に変わったため、自クリーチャー限定の明滅は使いどころが少なくなってしまいました。

新基準では強さよりもコストの重さが気になるため、枠を用意できないカードです。

ベナリアの軍司令:×

ベナリアの軍司令

フィニッシャーの変更により横並びが減ったうえ、タフネス1のクリーチャーが減りつつあるため、能力を活かす機会が失われました。

セラの報復者:×

セラの報復者

以前からそれほど優先度の高いクリーチャーではありませんでしたが、さすがに新基準で増えたパワーカード達を押しのけて枠を用意できるカードではなさそうです。

補助クリーチャー

以前の白単ヘイトベアーは、正直言ってデッキコンセプトに合致するカードが足りておらず、パワーの観点からは疑問符が付くようなカードも、マナカーブを埋めるために採用されていましたが、コンセプトとパワーの両立が容易になった現在では、明確な採用理由のないカードには枠が用意できません。

ルーンの与え手:◎

ルーンの与え手

避雷針。対戦相手からすればこいつを必ず最初に除去する必要があるため、その分他のクリーチャーが生き残りやすくなります。生き残っている状況では除去回避にコンバットに八面六臂の活躍を見せます。

装備品の増加によって後半単独でいても仕事を用意できるため、以前より確実に使いやすくなりました。

プロテクションの種類によっては装備品が外れるため注意が必要です。特にスカイクレイブの大鎚は白なので、流刑への道をかわそうとしてうっかり外れてしまうこともあるかもしれません。

夢の巣のルールス:△

夢の巣のルールス

後半出せばそれなりのアドバンテージを産みますし、除去からのリカバリーにも使えます。

対象に後半復活させても強くないものが多いため個人的にはあまり好みではありませんが、1枚スロットを空けられる程度のパワーはあると思います。

無私の霊魂:△

無私の霊魂

殴りながら全体除去に耐性のつけられる便利なクリーチャーですが、これまでほど横並びさせなくてもよくなったため、わざわざスロットを用意する必要はないかもしれません。

魅力的な王子:×

魅力的な王子

元々、カードパワーに目をつぶって採用されていた枠その1。石鍛冶の採用によって2マナ域を埋める必要が全くなくなったうえ、自クリーチャー限定の明滅も以前より価値が下がったため採用する理由はなくなりました。

スレイベンの検査官:×

スレイベンの検査官

元々、カードパワーに目をつぶって採用されていた枠その1。ロングゲームを視野に入れるようになったうえ明滅カードも減っているため、さすがに採用する理由はもうありません。

民兵のラッパ手:×

民兵のラッパ手

カードの入れ替えによりパワー3以上のクリーチャーがちらつき鬼火しかいなくなったためほとんどのクリーチャーが対象になりましたが、装備品の増加により外れも増えました。

決して弱くはなく、むしろ好みのカードなのですが、デッキに合わないため枠が用意できません。

非クリーチャーカード

霊気の薬瓶4枚、流刑の道4枚に装備品の3枚が加わるため11枚。基本的にはメインデッキにこれ以上のスロットを用意できません。ほぼ固定枠だと思いますので、新戦力の1枚のみ紹介します。

スカイクレイブの大鎚:◎

スカイクレイブの大鎚

ETB能力で無料装備できるうえ、修正値も能力も優秀。最初にサーチする対象ではないかもしれませんが、石鍛冶を絡めればコンバットトリックにも使うことができ、デッキに1枚忍ばせておくと戦略の幅が広がります。

サイドボード

メインボードがフェアデッキらしく受けの広い構成になったため、サイドボードは一般的なミッドレンジと同じく、幅が狭い代わりにハマれば劇的な効果のあるカードを積みます。

まだ練習不足で、マッチアップ毎にサイドアウトできるカードがわかっていないため、現時点ではサイドボードの選択肢のみ列挙しておきます。

ブレンタンの炉の世話人、オーリオックのチャンピオン:対赤

ブレンタンの炉の世話人は1マナながらずっと1体を封じ続けられるため、赤いデッキに対しては相当なダメージを防げます。いざというときの本体火力や全体火力も防げるため便利です。

オーリオックのチャンピオンはブレンタンの炉の世話人よりも重いですが、ライフゲインとプロテクション黒のおかげで、最近強化された死の影に対しても有効なサイドカードになります。

ミラディンの十字軍:対黒緑

ミラディンの十字軍

黒緑デッキは常に一定数存在するため、腐りにくいです。相手によっては1枚通すだけで勝てることも。

エイヴンの思考検閲者:サーチ妨害

エイヴンの思考検閲者

5枚目以降のサーチ制限です。コストも重く完全に防げないためメインに積む必要はありませんが、特定のカードに対するサーチを対策する場合はこちらが勝るため、サイドに2枚程度入れておきたいところです。

ファイレクシアの破棄者:PW対策

ファイレクシアの破棄者

コントロールはプレインズウォーカーで延命とアドバンテージ獲得を同時にこなしてくるため、こちらにほとんど負担をかけずに止められるこのカードを使ってプレッシャーをかけていきたいところです。

安らかなる眠り、悔恨する僧侶など:墓地利用対策

アーティファクトも含めると墓地対策は選択肢が豊富なので、仮想敵に応じて選びましょう。効果が期待できるなら、可能な限りクリーチャーである悔恨する僧侶で対策したいところです。

神の怒り、遺棄の風:部族対策

モダンで横並びアグロといえば部族ですね。ゴブリン、エルフ、人間などに対して構えておきたいところです。

遺棄の風は単体除去としても使用できる、こちらのクリーチャーを巻き込まないなどメリットもありますが、重すぎて間に合わないことが多い気もします。

終わりに:ミッドレンジの戦い方を身に着けろ

従来の白単ヘイトベアーは、特定のシナリオに相手を引き込むデッキでしたが、全体的なカードパワーが増したことで、フェアデッキとしての完成度が高まり、色々なプランを柔軟に組み合わせて戦えるようになりました。これまで勝つことが難しかった相手にも使い方次第で勝ち目が出てきています。

メインサイド含め、マッチアップ毎に相手が何を嫌がるのか分析し、熟練度を高めていきましょう。

カード選択のアドバイスや疑問点があれば、是非コメントやtwitterでメッセージをください!